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声のカタチ、カタチの窓

展示風景
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声のカタチ、カタチの窓

archives:坂出アートプロジェクト_人工ランド/声のカタチ、カタチの窓/ワークショップ

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カタチのブティックでは、坂出人工土地の窓に注目し、街を歩いていて人の家から聞こえてきた会話など、人の気配や生活を感じられる音や言葉を集めました。窓は個人の持ち物でありながら、風景として見たときにはパブリックな要素を持ち、景色の一部として機能するものです。新規入居者の募集を停止した人工土地では空き家が目立つようになり、持ち主のいなくなった窓に張り付く障子やカーテンは、ただただ過ぎていく時間の中でどんどん劣化し、寂しさを募らせます。空き家となった家の内部は景色とは関係ないものですが、劣化した窓が増えていくことで、全体の景観としては何か寂れたような必要のない廃墟感を作り出してしまいます。また同時に、住人が少なくなるにつれて街は音を失っていきます。住人がいる時には聞こえてきたはずの音や声は、そのまま街の賑わいだったはずです。現在はまだこども達の走り回る声やカラオケの音が聞こえる人工土地ですが、どんどん静かになっていく街と劣化した窓は、それだけで寂しさを生んでいると私たちは感じました。今回、私たちは人の気配や生活を感じられる言葉や音をデザインし、空き家の窓を使って、賑やかだった頃の人工土地の風景や生活の物語を想像させる装置を作ることを起点に多くに人から声を集めました。